あらすじを書かない読書感想文の書き方
書き慣れていない人にあらすじはお勧めしません
「読書感想文の書き方」と検索すると色々な情報が書かれています。
だいたい同じ書き方かなと思いますが、「あらすじを少し書く」という部分が書かれているものもあります。
私は、作文を書き慣れていない人には、あらすじを書くことはおすすめしていません。
なぜなら、あらすじを書いて失敗したことがたくさんあるからです。
詳しくはこちらのブログで。
では、あらすじを書かないでどうやってまとめるか、以下に私の方法を書いてみます。
書き方は3つのまとまり
その1 本を選んだわけ
これが大切。
そして、これだけで原稿用紙1枚書き切ります。
なぜなら、本を選ぶことそのものに、個性が表れるからです。
買ったのか、借りたのか、題名に惹かれたのか、イラストがよかったのか、など、本を手に入れたところや、本の外側から得た印象をたくさん書きます。
その2 読み終わって心に浮かんだ言葉
読む本は、好きな本、読みたい本をおすすめしています。本に集中して読まないと感想は生まれないからです。
そうして集中して読んだ後には必ず心に浮かぶ言葉があります。それを自覚します。
子どもは「こんなこと言っちゃいけないな」など、本当に浮かんだ言葉を隠して選ぶ傾向があります。隠さず、本当のことを言わせることで内容が濃い作文になります。
そして、この言葉がなぜ浮かんだか、どんな場面だったかなどを書きます。
その3 本に関係する自分の経験
「経験なんてない」と子ども達は言いますが、難しく考えず自分の身近のことを思い出させます。自分の経験を盛り込むことは絶対です。小論文も推薦入試も課題と自分の経験を必ず結び付けて書きます。その練習として本と自分の経験を結び付ける練習としてやってみましょう。
今までの例は
- 恐竜の本→ 小さい頃から恐竜が好きだった。特に○○ザウルスが好きだから・・・
- 不思議な世界の物語→ 本みたいにパパが家にいてぼくが働きに行ったら…
- 学校がなくなる本→ もし、私の学校がなくなるとしたら…
このように、経験がない場合は「もし」本と同じ状況だったら、と考えてみます。本を読んでいる間も無意識のうちに自分と登場人物を置き換えて読んでいるものです。
ここまでで、原稿用紙3枚目に突入します。そうしたら全体を読み直し、まとめの一文を加えてできあがり。
「あらすじを書かない」と決めない
上記で述べてきたことと反するようですが、読書感想文を書いていくうちに「こういう話だったから」と書きたくなる場面も出てきます。
そんな時は、あらすじを書くことになりますが、「書いてはいけない」のではなく、少しだけにする、という気持ちで書き進めます。
今、自分の気持ちを書くところなのか、経験を書くところなのか、
何を書いているかよく確かめながら進めると、あらすじが中心にならず、中身の濃い読書感想文が仕上がります。
体験講座を受けてみませんか?
話を聞くだけの内容なので、作文に強い苦手意識がある場合でも気軽に受講して頂けます。
コメント欄でお気軽にご要望をお寄せください。