作文コンクールで生成AIを使ってしまう気持ちを考えてみた
先日、新聞で「作文コンクールAI警戒」という記事を読みました。(朝日新聞2024/6/6)
デジタル版の記事だとタイトルが少し違っていたり、いくつも記事があったりするようですが、要は、昨年のコンクールで生成AIを使った作品が相次いだ。これは問題だ、対策はどうする?ということです。
確かに問題だ、と思います。
生成AIを使って応募した人はどんなことを考えていたのかな、と想像しました。
賞を取りたい
賞を取れば内申書に書けます。
学校や親に褒められます。
ただ、全国規模のコンクールは、かなりの難関です。自分の力では無理と分かるでしょう。
だから生成AIを使う。
名を残したいなら私だったら新聞の地域版の投稿を勧めます。
読書感想文を自力で書けない
今まで何度も宿題に出たであろう読書感想文。
自分の力では書けず、親の力を借りたり、満足できないまま提出せざるを得なかったり、嫌な気持ちばかりが募ったことでしょう。
だったら、生成AIを使ってサラっと書いてみる。
案外、いい感じに仕上がったので提出。
読書感想文に苦しんでいる人は納得できるのでは?
読書感想文を書くのに時間が掛かる
生徒さん達に話を聞いていると、1日2日ならまだしも、1週間以上かけて読書感想文を書いている人もいます。
夏期講習や習い事で忙しいのに、そんなに時間を掛けられません。
生成AIでサクッと書けば自分が本来やりたいことに時間を使えます。
上記3つが私が考えた理由です。
時間が掛かってめんどくさい読書感想文を何とかしたい、という風潮の表れではないでしょうか?
生成AIを使った後の気持ちも考えてみました。
罪悪感はないのか?
我が子が作文で賞を取ったので喜んでいたら、全く違う作品に書き換えられていて、驚いたというのはよく聞く話です。
作文コンクールで賞が取れそうだから先生が手を加えたのですね。
先生に手を加えられて、賞を取った時の嫌な気持ち、ショックは忘れられないと話して下さった方がいます。
生成AIを使うというのは、これと同じことではないでしょうか。
先生が書き替えたから、賞が取れた。
生成AIを使ったから賞が取れた。
賞が決まったとき、嫌な気持ちになるでしょうね。
先生が書き替えたのは他人の仕業なので、文句の言いようもあるでしょうが、生成AIを使うのは自分です。
自分がしたことの罪悪感をどこかでは感じていると思います。
そして、いつまでも残る嫌な気持ちでしょうね。
書くことが楽しめない
書くことが苦手な人にとって、普段よりかなり大仕事になる読書感想文は拷問に近いでしょう。
書くのが楽しい、という気持ちになれるはずもありません。
まして、生成AIを使って書ければ、楽だし便利。
でも、人間にとっては書くことは、癒しであり救いであり、楽しみだと思います。
書くことの面白さを感じられないのはもったいないです。
結論
生成AIを使うのは仕方がない。使わざるを得ない理由がある。
その理由のひとつが「書き方が分からない」だったらぜひお伝えしたいです。
「つまらない」だったら楽しさをお伝えします。
書くことが減っている世の中だからこその問題なのかもしれません。
追記
簡単に生成AIで作文が書けるサイトがあるのを知りました。条件を色々変えると面白くて何度か試してみました。生成AI、使い方によっては「あり」かもしれません。
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話を聞くだけの内容なので、作文に強い苦手意識がある場合でも気軽に受講して頂けます。
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