修学旅行の作文、うまく書けましたか?

投稿日:2016年11月6日 | 最終更新日:2020年10月5日

子どもの本音を言葉に変換!

感じて考えて書ける子に。

岩下作文教室 岩下春江です。

 

 

川口市では6年生の修学旅行は日光東照宮が定番のようですね。

5年生は大貫海浜学校かな?

以前は3泊だったけど、最近は2泊に減ってしまったんですよね。

 

 

うちの子は、「日光より大貫が面白かった!」と言っていました。

一緒に過ごす時間が多かったからかな~とか

初めて友達と泊まったからかな~とか

色々想像しましたけど、子ども達にとって、

今までの人生、まだ短い人生ですけど、

一番強烈な体験と言えるのではないでしょうか?

 

 

 

その思い出を、作文に書け、と言われますよね。

当然と言えば当然なんですが、あなたはうまく書けましたか?

書いたはいいけど、

「絶対に読み返したくないくらいひどい出来!」

とか

「仕方なく締切に間に合わせただけ」

とか

作文には良い思い出がない、という方、多いのではないでしょうか?

 

 

 

 

先日来てくれた男の子。

日光の修学旅行の作文を一緒に書きました。

全然書けないんだ、と困っていたけど、書いてみたら

これがまたいい仕上がりになりましてね~(^^♪

ぜひ、皆さんにも読んで頂きたいと思って、

本人とママが了承して下さいましたので、載せます。

注※ ブログで見やすいように実際の改行と変えてあります。

ぼくの修学旅行

この作文を書くように言われた時、
ぼくは修学旅行で学んだことを書かなければいけないのだと思った。

でもぼくは、友達と遊んだことがまず浮かぶ。

ホテルの部屋でやった王様ゲーム。

学校でやってもあまり盛り上がらなくておもしろくないけど、
なぜかホテルでは盛り上がる。

そういえば大貫の時もそうだった。

男子だけで始めると、なぜか女子が増えていく。

少なくとも十人くらいはいる。

いつもはあまり笑わない子が大ばく笑している。

成り立たない会話がまたおもしろい。

いつもと違うおもしろさに、ぼくも楽しくなる。

こんなふうにホテルの部屋で楽しく遊んだことは忘れられない。

きっと大人になってもいい思い出としてみんなで話すだろう。

ぼくは、東照宮だってちゃんと見ている。

建物が特に気に入った。

門が補強工事でよく見えなかったが、
柱にたくさんの彫刻があってきれいだった。

三猿の八枚の彫刻と眠り猫。

ぼくはこの二つばかりを見ていた。

教科書で三猿を見たとき、
ぼくは一匹ぐらいちゃんとかくしていないのがいるかも知れないと思った。

が、本物を見たらみんなちゃんとかくしていて変なのがいなかった。

教科書とはちがうはく力を感じた。

登りの階段がつらかったが、がんばって登ったかいがあった。

教科書とちがうといえば、東照宮の大きさだ。

教科書の写真では、門の中に墓があるように見えた。

全体の大きさが体育館一つか二つくらいだと思っていた。

ところが実際に見てみたら、小さい物から大きいものまで
建物がいくつもあった。

こんなに建物があるとは思わなかった。

体育館一つどころではない。

山一つ分だ。

ぼくにとって修学旅行は、友達と過ごした大切な思い出になった。

そして東照宮の大きさと美しさを知った。

やはり本物は教科書の写真とはちがう。

まさに「百聞は一見にしかず」だなと思った。

 

 

小学6年生の男子の作品です。

この作文、私、何度も読み返しちゃいます!

「百聞は一見にしかず」のことわざ、知っていてもなかなか文章の中で使えるものではありません。

ここは、自分で書いたそうですよ。

最初の遊んだ場面。

だいたいの子は、建物なんかより、遊んだ思い出でしょう。

でも、書いちゃいけないとかたくなに思っている。

子どもって健気です。

まあ、ダメもとで、書いてみようか、と言って、気楽に書いてみたんです。

最初に、たくさん質問して。

だから、この中の言葉は、彼の言葉です。

そうしたら、こんなに生き生きとした作文になりました!(^^)!

いつもはあまり笑わない子が大ばく笑している。
成り立たない会話がまたおもしろい。
いつもと違うおもしろさに、ぼくも楽しくなる。

↑↑この部分、私のお気に入りです。

いつも笑わない子が笑っていることが嬉しいと思っている優しさ。

「成り立たない会話」なんて表現、自然に出た言葉なんだけど、

すごく素敵。

この子の優しさがにじみ出ていると思いませんか?

思い浮かばないと言いながら、ちゃんと東照宮だって見ています。

予想と実際が違っていたこと。

猿が一匹くらい隠していないかもしれないなんて、子どもらしいです。

一番楽しかった、遊びのことを書いたから、

素直に出てきたのかもしれません。

さて、この子、これから、どれだけ伸びていくか楽しみです。

 


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