標語の書き方に苦労する
「標語の書き方を知りたいです」
「標語の書き方を知りたい」というご要望がありました。これは参った。ずっと答えられずにいました。
私は標語が苦手です。短い言葉の中にパッと意識が向く内容にしないといけない。
スルーしていた罰が当たったんでしょうね。先日、標語を書く依頼がやってきました。
どうしても書かなければならない状況になりました。苦手だけれど、いくつか書いて提出しました。
多分、このやり方が奇をてらわないシンプルな書き方だと思います。苦手な人間でも書けた標語の書き方を紹介します。
なお、パッと思いつく人は、その感覚に従いましょう。宿題に出たけど書けない!困る!という場合の作戦です。
1 主催者の考えを理解する
宿題で出される標語は税金や水道、健康など身近なようでいて、何を書けばよいか迷います。
今回は「安全」がキーワードでした。主催者のサイトをざっくり見て、大切そうな言葉を書き出しました。A4の裏紙に適当にどんどん書き出していきます。
パッと気になった言葉をたくさん集めることが大切です。
- 正しい使い方
- 作業ミス
- 服装、身支度
- 正しい手順、準備、装備
- 病気
- 脚立
- 打ち合わせ
さらに、安全に作業するためにどういうことに注意しろと言っているかの言葉を書き出しました。
- 作業計画
- 声掛け
- 注意喚起
- メンバー同士の~
- 確実に作業の確認

実際の裏紙メモ
子どもの宿題をするのに、この作業は必要?と思うかもしれません。でも、この作業がないと「ネタ」が集められません。
標語の募集チラシでもいいので、何を求めているかを意識することが大切です。
これは、標語だけではなく、志望動機などを書く際にも使えます。自分が行きたい学校はどんな人間を求めているか、など。
これから、大人になっても使うワザです。なので、簡単でいいので、相手の主旨を理解する機会としてみてはいかがでしょう?
2 ピンとくる言葉に○をする
裏紙の言葉が増えてくると、主催者が大切にしていること、何度も出てくる言葉、などにピンとくるようになります。
感覚です!
この段階では、ぼーっと言葉を眺めます。そのうちに、引っかかる言葉、ピンとくる言葉が出てきます。
その言葉にいくつでもいいので〇をしておきます。
3 標語を作る前に前年度の例を見てみる
だいたい、前年度はこういうのが選ばれた、というのがあります。それを読んでみます。選ばれたい!という強い気持ちがあったら、前年度に使われなかった言葉や内容にします。
でも、今回私は提出することが第一だったので、同じ言葉も使っていい、と自分に許しました。
そっくりまねするわけではないし、同じ団体で同じ内容のスローガンだったら、そんなにたくさんの言葉があるわけではないと思います。
だから同じ言葉があっても不自然ではない、と理解しました。(ちょっと強引な理由ですが^^;)
ここで気になった言葉もA4の裏紙に書き足していきます。
言葉を書き出したり、前例を見たりして、標語に関する言葉に触れる機会が増えてくると、脳の中が標語をつくる準備をし始めます。
「う~ん」と力を振り絞って考える「恰好」をしてみても何も出てこないことが多いですが、力を抜いて言葉に触れていることで、自然と自分の標語が出てくるものです。
4 五七調でつくっていく
標語は、読みやすさが第一なので、俳句や短歌で使われている五七調が多いです。
日本語は五七調が唱えやすいので、五文字か七文字の組み合わせにするとまとまりやすいです。
とはいえ、きっちり五七五にする必要もありません。印象に残って、読みやすければ文字数は関係ないです。
有名なところでは
「注意一秒怪我一生」
五七調ではないけれど、読みやすくて浸透しています。
「この顔にピンときたら110番」
だいたいの五七的ですが、すぐ行動できる超優秀作です。
5 ひとつではなくいくつも書く
提出するのはひとつの作品かもしれませんが、何種類も書いてみます。
ここで、先程〇をした言葉を使います。

このメモに〇をした言葉です
○をした言葉を全部使ってもいいですし、並べ替えるという方法もあります。
同じ言葉を使っても、違う言葉が続くと何種類も作品ができます。
多分、言葉を選んでいる頃からなんとなく頭の中に「こんな感じで書けばいいな」というイメージが湧くはずです。
あまり考えず、とにかく言葉を並べ替えていくつも標語を作ってみます。
そうは言っても、私は5つ位しか作れませんでした。提出後に、「こんな言い方もあったな」と思いつくこともありましたが、提出するのが一番なので、期限を守ることが最重要課題です。
岩下の標語の書き方まとめ
- 主催者の考えを理解する(言葉をメモ)
- ピンとくる言葉に○をする
- 標語を作る前に前年度の例を見てみる
- 五七調でつくっていく
- ひとつではなく、いくつも書いてみる
↓
提出
このような流れでつくりました。
標語の宿題が出た時のお役に立てば幸いです。
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話を聞くだけの内容なので、作文に強い苦手意識がある場合でも気軽に受講して頂けます。
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