祝!新聞投稿掲載~文集に載る前に新聞に載った!

埼玉県に住んでいる人におススメの「ジュニア文芸」

読売新聞の埼玉版は、毎月最終日曜日に「ジュニア文芸」という小学生、中学生の作品を投稿するコーナーがあります

過去に、何人も生徒さんが挑戦し、採用された人もあれば、採用されなかった人もいます

 

この「ジュニア文芸」はとても良いコーナーなので、生徒さんにおススメしています

その理由は

  • 地方版なので掲載率が高い
  • 締め切りがない(掲載は最終日曜日)
  • テーマ、文字数の制限がない

などです

 

夏休みに出る作文の宿題のコンクールは、色々な制約がありますが、こちらは自由に書けるので、応募しやすいのです

そして、掲載率は全国版より断然地方版です

お住まいの地域でもこうしたコーナーがあると思いますよ

 

 

頑張って挑戦、採用!

この生徒さん、学校の文集に載りたくて頑張っていたのだけど、掲載されず、どうしても作文がうまくなって文集に載りたい!という強い思いを持っていました

 

「どんな作文がいいの?」

と聞くと

「気持ちが表れた作文!」

との答え

 

そうそう、作文には気持ちが表れていないと面白くないですよ

 

とはいえ、どうやったら気持ちが表れる作文になるかが、つかめませんでした

たくさんの作文を書いていくうちに、段々、自分でもワクワクする作品になっていったようです

 

そのひとつを応募したら採用されました

採用された作文

すごい忍城

「でかっ!」

忍城を初めて見てぼくは大声をあげた。

こんなに大きいとは思わなかった。

ぼくは、歴史が大好きだ!!

そんな僕のために、お父さんが近くにあるお城を探して連れて行ってくれた。

それが忍城だ。

最初にびっくりしたのが、城が池に囲まれている!?お父さんが

「これは堀だよ。」

と教えてくれた。

堀って何の役に立つんだろう?

次に見たのは石落としだ!!

戦国時代に作られたのに、まだあるなんて思っていなかった。

中に入った。天井が低かった。そして「さま」がいっぱいあった。

「さま」とは鉄砲や弓矢をとばすために使う穴だ。

「忍城すごいな。」

石田三成が水攻めしても落とせなかった城だ。

忍城を見て、歴史や城のことをもっと知りたくなった。

日本中に色々な城があるけれど埼玉県の忍城すごいな。

 

さいたま市 小学3年生男子

 

読売新聞埼玉版「ジュニア文芸」2023/6/25より

 

 

気持ちを表すのは「楽しい」という言葉だけじゃない

「最初に忍城を見てなんて言った?」

という質問をしたら、「でかっ!」だったので、その言葉をそのまま書きました

気持ちを表すために、「楽しい」とか「頑張った」という言葉を使うのがいいと思っていたようでしたが、違う方法でも気持ちは表現できると、だんだん感じ取っていきました

 

確かに気持ちを表すために、「気持ちの言葉」を使うことはありますが、何を見て、何を経験して、どんな風に感じたか、を自分の言葉で書いていくことが、生き生きとした作文になります

 

出来事を書くことと同じではないか、と思われるかもしれません。しかし、見たり聞いたりの出来事のあとの「感じたこと」を自分の言葉で書くことがミソなのです

 

子ども達は、書いていいことといけないことを分けて考えています

 

「こんなこと書いたら変に思われるかもしれない」「怒られるかもしれない」など、自分の気持ちより、先生や親、友達の反応を気にしています

 

そんなフィルターを外して、本当の自分の気持ちを文字にすることが、案外子ども達にとって「普通ではない」ことになっています

 

ですので、子どもの「フィルター」を外すと、子ども自身も読み返したくなるワクワクする作文が仕上がるようになります

 

 

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