挑戦!1冊で3つの読書感想文を書いてみた~稲垣えみ子「家事か地獄か」

「家事地獄」もとい「家事地獄」は私に強烈な刺激を与えた本である。

感想文がひとつではおさまらない。

もうひとつ、つまり3つ目の感想文を書いてみることにする。

「物のために働いている?」

筆者は壮絶な断捨離をして物を徹底的に手放した。手放して気付いたのが、今までは物のために働いていたということだそうだ。そして物を手放して、最高の幸せを手に入れている。

物のために働くという言葉がずっと離れなかった。私は筆者と<少し>同じで洗面所のそうじは小さな棕櫚ほうきとちり取りを使う。筆者と同じように実はほうきでごみを集める快感を味わっていたのかも、とふと浮かんだ。確かにゴミを集めながら、「あーここも掃こう」、と場所が広がる時がある。これって快感だったのか。

ほうきは楽しい。だったら掃除機を手放してみる?部屋全体を小さなとは言わず大き目のほうきを買って掃除機の代わりに使う?少し躊躇する。フローリングはほこりが風で舞ってしまう。新聞紙を濡らして撒く方法を使う?いやいや、大変だね。

だが、掃除機を手放すということは、壊れた時に買う必要はない。今の掃除機はいつ壊れてもおかしくない年代物。次に買う時は〇万円の買い物だ。洗濯機もそうだ。筆者は洗濯機もない。洗濯機も我が家は寿命が近い。次の買い替えで○○万円かかる。

私が働くのは、毎日食べるためというのもあるが、掃除機と洗濯機を買うためというのも、ある。

もし、買い替えの必要がなければ、○○万円は物ではなくて旅行に使える。

物のために働いている事実を実感した。

稲垣えみ子著/家事か地獄か/マガジンハウス

 

 

10分54秒。562文字。

物を手放した話はぜひ、本書で読んでみて下さい。筆者の別名は「アフロえみ子」さんと言いますが、アフロえみ子の本は、以前から読んでいました。好きです。好きだけど、本書は今まで以上の衝撃でした。それもじわじわと迫ります。

「物のために働く」というワードも何だかずっと引っかかっています。でも、すぐにはできない、でもやってみたい!

アフロえみ子様は、「各家庭に応じて」とか「状況に合わせて」とか「決して真似をしてというわけではない」と各所で断わりを入れています。簡単にまねできる方法ではないけれど、参考になり、今後の老後を考えるきっかけになりました。

元朝日新聞の記者だけあってプロの本は読み応えありますね!今まで読んだ本がプロじゃない、というわけではないけど、詰めが甘いということがない。ぬかりがない。違う。

あー、ここも感想文になってしまいました。

今までの感想文もまとめたら夏休みの原稿用紙3枚の宿題にになっちゃいますね。

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