説明文に必要なのはどんなこと?

これから「えんぴつ」という言葉を知らない人に「えんぴつ」はどういうものか説明したいと思います。

どんなふうに説明すればいいでしょうか?

「えんぴつ」と「書く」という言葉は使いません。

えんぴつ

どんなことを説明すればいい?

最初に大雑把な説明をしましょう。食べ物なのか、宇宙にあるのか、まるいのか、大きいのか などが分かるとイメージしやすくなります。

次に

  • 大きさ
  • 使い方

これらを説明してみましょう。

 

大きいってどのくらい?

大きさを説明するとき、「大きい」と言われてビルを思い浮かべる人もいれば、大きなおにぎりを思い浮かべる人もいます。

「大きい」というのは人によって違います。

同じように、「小さい」「長い」「細い」も人によって違います。

 

では、どうやって説明する?

身近なものを使って「これくらい」と言ってみてはどうでしょうか?

身体の部分を使うのが誰にでもわかりやすいです。逆に「〇センチメートル」とか「△キログラム」というのはイメージできますか?

できる人もいますが、小学生でもわかる説明にするにはあまりよいとはいえません。

それに、いつも物差しやはかりを持っているわけではありません。

 

生徒さんの例文

ウエブ上で見やすいように漢字変換、改行してあります。

小3Tくん

この棒は いつも使っている身近なものだ。大きさはどのくらいだろう?この棒の長さは足の裏の長さと同じぐらいだ。

では次は太さを教える。その太さは小指と同じぐらいだ。色は物によって違って、長さも使うとべつべつだ。使えば使うほど短くなっていく。

これの使い方は紙にすべらすと黒い証拠が残る。そして、けずればけずるほど細くなり、使えば使うほど太くなる。

そしてこの棒の中心は炭でできている。木と木の間にはさまれている。

この物体の材料は木や炭でできている。この紙に棒を使ってこの文章を書きました。

では、この 僕の足の長さと同じぐらいで、中心に炭で作ったしんがあって、木にはさまれていて、使えば使うほど証拠が太くなり、けずればけずるほど、証拠が細くなるのはなんだ?

その名はえんぴつだ。

↑小3T君は、長さを例えるのに、自分の足の裏を使いました。「長い」「短い」という感覚は人によって違います。何かに例えるのが分かりやすい、と伝えたらいろいろ試して足の裏を選びました。「証拠」という言葉が光っています。最後になぞなぞにし、読者に問いかける形にしました。いつも、目をキラキラさせて書いています。

 

小4 K君

「クイズ しんがついて棒がある物はなんだ?」

その大きさは手のひらの長さと同じです。次は太さだ!!薬指と同じだ!

色は無限にある。ちなみにぼくが想像するのはオレンジとパープルだ。使えば使うほど黒い棒の物体がけずれる。その黒い物体をけずり、また使える便利なものである。

ふだん、自分が使うランキングを発表する。5位作文 4位メモ 3位絵(電車)2位宿題 1位 学校の算、国、理、社。

使い方 ①手に持つ ②紙にしんをけずって当てる ③文字を作る

ザ・まとめ 今こそこの名を伝えよう!!!

え・ん・ぴ・つ  という!

↑小4K君は自由に想像します。「クイズ」という題名を付け、最後は、トリセツのように①②という書き方になりました。使い方としてランキング形式を用い、「ザ・まとめ」としました。まとまりのない書き方に見えますが(失礼!)サクサク読んでいかれます。K君のワクワク感が伝わるからでしょうね。

自分の中に浮かんだ言葉に対して、押さえつけずそのまま文字にできるのが良いところです。

小3 K君

これはふしぎな木の物体だ。大きさは人差し指と親指をのばしたくらい。下からみるとダイヤの形だ。6枚の長しかく(ながしかく)で囲まれている。上から見たら丸に見える。

6枚の長しかくで囲まれている色は、いろんな色がある。木で作られているけど木の色はそんなにない。

まん中にはダイヤモンドをやわらかくしたものがあるけれど、ダイヤモンドみたいにキラキラじゃなく黒くてふしぎです。

(※ここから「使い方」について書く予定)

ふしぎな木の物体は なんとふつうに売っているえんぴつだった。

↑小3K君は、炭とダイヤモンドは同じものだ、という知識がありました。その説明をするのに、難しく、何度も挑戦したので、「使い方」について書く時間がなくなりました。他の2人が見に来て、芯はダイヤモンド!ということに感心していましたよ(^^)

 

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