「自分ほめほめ作文」は自己肯定感を上げ、自分を見つめるきっかけになる
自分の良いところを自分で言うと?
「私ってピアノが上手なんだよ」
「私は毎日、宿題を言われないでもやるように頑張ってるよ」
「ぼく、この前テストで100点取ったんだ」
こんな風に、話されたらどう思いますか?
時と場合によりますが、自慢されていると感じてしまうのではないでしょうか?
捉え方によっては自己PR
進路を決める時期になると、推薦試験とか志望理由などで自己PRを書く場面が増えます。特に就職ではエントリーシートをいかに上手く書くかがポイントです。
自分は良い人材であるということを相手に伝えなければなりません。
なのに、そのような場は普段の生活でも授業でもほぼありません。
「自分の強みってなんだろう」と分からない子が多いのも無理ありません。
自分の良いところを考えたことがない子ども達
「自分の良いところを書くよ」
と子ども達に伝えると
「えっ?」
「うそ!」
「そんなのやったことない」
目をまん丸くして言います。考えたことも、書いたこともない子がほとんどです。
将来、間違いなく自分の良いところを伝える機会が訪れることを見越して、「自分ほめほめ作文」を書く機会を作っています。
自分ほめほめ作文の書き方
- 自分の良いところを箇条書きでたくさん書く。「たくさん」というのは10個ではなく、紙一枚全部、とか2枚とか、とにかく量を書きだす。
- その中で特に「これ」というものを選び、くわしく書いてひとつの作文に仕上げる。
1では、「生きてること自体が良いことだよ」と伝えると安心するようです。何か成績を上げるとか「すごいこと」が良いことであるという固定観念を壊します。
「息をしている、とか走れるとかもあるね」
と話し始めます。
たくさん出してみると、いちばん言いたいことが出てきたり、本人は気付かないけど「それってすごいじゃん!」ということがあります。
それらをひとつ選んで詳しく書いていきます。
ひとつ書けたら、二つ目を書くと作文がどんどん増えます。
子ども達の様子
自分の良いところを考えるということは、自分にとことん向き合う作業でした。
自分に向き合うことは脳味噌を使います。まっすぐに向き合った子は、脳味噌が相当疲れます。
終わってからふらふらになってしまった子も現れました。
でも、スッキリとした表情でやりきった感が漂ってきました。
もっと書きたい子は、
○○ちゃんはとてもすばらしい!
・なぜなら~
・たとえば~
・とくに~
「なぜなら」、「たとえば」、「とくに」のどれかで繋げて詳しく書きました。
自分にむけての「手紙」になります。
未来の自分に書く!と どんどん書きだす子も現れました。
手紙形式は、苦手な子はあまり乗り気ではありませんが、面白さにハマる子は、とても素敵な作文を生み出しました。
自分をほめる機会を作ってみることはおすすめです。
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作文を書きたくない、強い苦手意識がある場合は、話を聞くだけの内容があります。
「作文が苦手だけど楽しく書けるようになりたい」など
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