原稿用紙3枚分の読書感想文の書き方
原稿用紙3枚を埋めるにはコツがいる
何となく最初から書き出して、やっと1枚目が終わった…
まだ、2枚目がある…もう書くことがない、ちょっと言葉を替えて同じようなことを書いてしまおう
いやいや、3枚目まで埋まる気がしない…
そんな風に書いていたのは私です。
原稿用紙3枚は1,200字。日記を書くのとはわけが違います。
「作戦」を練ってから書いていかないととても書ける量ではありません。
全体の作戦をつくる
どういう構成で書いていくか、3つの内容を決めています。
そして、下書きです。
下書きをしないで早く書いてしまおうと思いがちですが、宿題の指定が「原稿用紙3枚」ならば、下書きを書いた方が早いですし、精神的に楽に書けます
「まとまりごと」に用紙を替えていく方法が単純ですがうまくいきます。
王道の3つの内容
毎年、多くの子ども達と読書感想文を書いていますが、原稿用紙3枚の時は(5枚でも可能)すべてこの内容です。
その1 本を選んだわけ
これが大切。
そして、これだけで原稿用紙1枚書き切ります。
なぜなら、本を選ぶことそのものに、個性が表れるからです。
買ったのか、借りたのか、題名に惹かれたのか、イラストがよかったのか、など、本を手に入れたところや、本の外側から得た印象をたくさん書きます。
その2 読み終わって心に浮かんだ言葉
読む本は、好きな本、読みたい本をおすすめしています。本に集中して読まないと感想は生まれないからです。
そうして集中して読んだ後には必ず心に浮かぶ言葉があります。それを自覚します。
子どもは「こんなこと言っちゃいけないな」など、本当に浮かんだ言葉を隠して選ぶ傾向があります。隠さず、本当のことを言わせることで内容が濃い作文になります。
そして、この言葉がなぜ浮かんだか、どんな場面だったかなどを書きます。
その3 本に関係する自分の経験
「経験なんてない」と子ども達は言いますが、難しく考えず自分の身近のことを思い出させます。自分の経験を盛り込むことは絶対です。小論文も推薦入試も課題と自分の経験を必ず結び付けて書きます。その練習として本と自分の経験を結び付ける練習としてやってみましょう。
今までの例は
- 恐竜の本→ 小さい頃から恐竜が好きだった。特に○○ザウルスが好きだから・・・
- 不思議な世界の物語→ 本みたいにパパが家にいてぼくが働きに行ったら…
- 学校がなくなる本→ もし、私の学校がなくなるとしたら…
このように、経験がない場合は「もし」本と同じ状況だったら、と考えてみます。本を読んでいる間も無意識のうちに自分と登場人物を置き換えて読んでいるものです。
ここまでで、原稿用紙3枚目に突入します。そうしたら全体を読み直し、まとめの一文を加えてできあがり。
2学期を自信を持って始めるために提出する
始業式に、満足できない宿題を持っていくのと、自信がある宿題を持っていくのでは、後者の方が断然明るい気分で学校に行けます。
読書感想文が必要かどうかの議論も多くありますが、夏休み後半であれば、その議論は横に置いておいて、目の前の子どもが元気で学校生活を送れるように、知恵を使ってサポートしていきたいですね。
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話を聞くだけの内容なので、作文に強い苦手意識がある場合でも気軽に受講して頂けます。
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