卒業文集の書き方
卒業文集は一生残ってしまう
有名になった人は、「子どもの頃こんな夢を持っていました」と卒業文集に書いた内容を紹介されます。
犯罪を犯した人も、「卒業文集ではこんなことを書いていました」、と報道されてしまいます。
良くも悪くも一生付きまとってしまうのが卒業文集かもしれません。
過去か未来か
過去の場合
過去とは、思い出のことです。小学校6年間の間に心に残っていることを書きます。とはいえ、6年生が1年生の時を鮮明に覚えているかと言ったら、あまりないと思います。
- 5年生や6年生の宿泊学習
- 運動会
- 音楽会
- 習い事でがんばったこと
など
毎年おこなう行事では、
〇年生の時は・・・だったけど、6年生になったら・・・・なった。
など変化が書けます。
未来の場合
中学や高校に行って「こうしたい」ということ。過去は振り返らないけれど、自分の小学校時代の経験が土台になって、未来を考えられるのではないでしょうか?
そうすると、
小学校時代は・・・・だったけど(だったから)これから・・・・したい。
というような内容でしょう。
オリンピック選手になりたい、などがこれに当たります。
できればネタはひとつ
1年生の時のこと、2年生の時のことなど学年ごとに書く方法もあります。しかし私のおススメは、ひとつの内容をじっくり詳しく書くことです。
その方が、自分らしさが表れます。
ネタの探し方
そうは言っても、ひとつにしぼるのは難しいですね。
そんな時は箇条書きで、まず大量に出しましょう。関係ないことでもとにかく出す。たくさんというのは10個ではありません。
100個です。
100個出すつもりで過去や未来について思いつく言葉をはじから出します。
100個出せたら10個選びます。色々考えず、ただ選びます。
10個から5個、5個から3個、3個から1個。
そんな風にして、生徒さんにはネタを見つけてもらっています。
100個出す「つもり」なので、実際に100個出した生徒さんはいません。ただ、「100個」と聞くと考えが柔軟になります。どんなことでも出していいんだな、という感覚も生まれます。
だいたい、紙がいっぱいになるくらい出す生徒さんが多いです。
そして、上記のように選んでいくと、書きたいネタに行きつきます。
自分の良さが出るようにまとめたい
せっかくなので、まとめの言葉は自分らしく、自分の良さが出るようにしたいところです。
とかく、終わりは力が抜けていい加減になりがちです。
ちょっと、がんばってみましょう。
- 思い返してみると自分はよく頑張ったと思う
- 精一杯調べられた
- 今の自分では最高の試合だった
- もっと調べたい、知りたい
- 好きを極めたい
などなど、過去をねぎらったり、未来につなげたり、読んだらニコニコ顔が浮かぶようだと、自分でも嬉しくなりませんか?
飾ることはない。本当の自分を出そう
まとめの言葉は自分らしく、自分の良さが出るように
と書きましたが、
まとめだけでなく、全体を通して、すべて、今の自分を正直に書く気持ちで臨むことをおすすめします。
確かに有名になった人は、小学生時代もカッコいいことを言っているかもしれませんが、じゃあ普通の人はカッコよくないかと言えば違います。
今、生きている、それだけで十分価値があります。
今の自分が最高です。
ダメな自分ではありません。
自信を持って、今の気持ちを書いてみませんか?
決して悲観することなく、自信を持って。
受講した方のご感想
(仕上がった作文を)早速、○○と読んでみました。
○○も違和感がないと言ってました。○○と二人では喧嘩ばかりで、こんないい作文作れなかったと思います。
○○も私も先生には感謝しかないです。
本当にありがとうございました。小学6年生のママより
ご感想ありがとうございます。
「違和感がない」というのはとてもありがたいです。なぜなら、自分を飾った作文だったら「違和感」があるからです。
できるだけ○○さんが使った言葉、思考の方向などを使うようにして一緒に書かせて頂きました。
「いい作文」というのは、カッコいい作文ではなく、今の○○さんの気持ちが表れている、と受け取って頂けていたらとても嬉しいです。
確かに、親子で作文を書くと喧嘩になってしまうというお声をよく頂きます。
他人が入ることによって親子の関係がスムーズになったり、親には話せなかったことが言えたり、気付かなかった視点が見えたり、などの効果があります。
こちらの講座でお手伝い可能です。
宿題代行ではありません。あなたの気持ちを引き出します。