犬の競技会(オプデス)に参加して最下位になったこと
犬の競技会
我が家は犬を飼うにあたって、訓練する、という暗黙の了解があります。先代犬の時もトレーナーについていました。
そして昨年から家族になった犬もトレーナーについています。
トレーナーについて何を教わるかというと、毎日の犬との過ごし方はもちろん、競技会に一緒に出ることを目標にしています。
競技会はいくつかあるようですが、我が家が参加するのはオプデス(NPO法人犬の総合教育社会化推進機構)でおこなわれる一番基本的な競技です。
飼い主の左側に並んで歩く。座れと言ったら座る。伏せと言ったら伏せをする。来いと言ったら離れたところから走ってきて飼い主の左側につく。
本当に、散歩の延長線上のようなものです。
競技会で目指すところ
オプデスによると、犬というものは
犬は飼い主との安定した関係を求め、優れた観察力と洞察力を使って飼い主をお手本とし、社会のルールを学びます。
犬は飼い主から学ぶ能力と適応力の高さにより、複雑な現代社会においても難なくヒトと共に暮らすことを可能にしています。
という前提のもと、
さまざまなドッグスポーツに取り組むことで、元々備わっている犬の能力が引き出され、飼い主との安定的な関係をさらに強化することが可能です。
このような観点から、オプデスでは愛犬とともに楽しみながら関係性を強化するためにさまざまな試験や競技を実施しています。
ということだそうです。(上記https://opdes.net/about/より引用)
つまり、私が犬と競技会に参加することで、犬の能力を引き出し、私と犬の安定的な関係が築かれるはず、なわけです。
本番前に練習足りず
一週間前に風邪をひき、練習ができませんでした。そもそも練習は、犬抜きで私がコースをまず覚えること、歩きながらコマンド(座れ、とか、伏せなどの言葉)を言う練習を指示されました。犬はすでにできるからなんですが、練習ができていないという焦りを毎日感じていました。
さらに当日、犬が…
当日になりました。体調はまずまず。競技に参加できそうです。会場は秋ヶ瀬公園。荒川の河川敷の広大な公園です。
少し早めに行って、犬を初めての環境に慣らせようとしました。
犬、慣れるどころか、嬉しくて常に臭いをかぐために下を向いています。臭い嗅ぎの頻度がどんどん多くなっていきます。
焦りました。
下を向くのはダメ。飼い主を見るようにさせないと。でも、できない。
競技会の会場では動物愛護の観点から、リード(引綱)を強く引くなどもできない。いつもはリードでコントロールしているのに、まったく効かない。
本番前になればなるほど、臭い嗅ぎがひどくなって、多分、犬の中では飼い主の私の存在は薄れていたと思います。
大失敗の本番
仕方がないので、その状態のまま競技に。リンクに入った瞬間からダメでした。
一緒に歩くどころではない。今まで教わったことは何一つ私ができない。極めつけは、最後の見せ所「来い」
いつもは離れたところから「来い」と呼ぶとすっ飛んできて、左にピタッと座るのですが、そもそも座り方がだらしなく、他の犬を見ている。
呼ぶ前に「あ~だめだーーー」あきらめの気持ちがあったけれど、呼ばないといけない。案の定、呼んでみたら、いつもと違って立ちもしない。
審査員に「座って名前を呼んで」と言われ呼んだところでトボトボ仕方なく歩いてくる。
競技終わり。
審査員の講評があるのですが、おやつをもっと使えばよかった、と言われました。今回参加したのは一番初級のクラス。ここではおやつを使えるのです。
なのに、少なかった。
言い訳をすれば、いつもの練習ではおやつがなくても全部できていた。レッスンでもおやつはあげないで「見せるだけでいい」と言われた日もあった。
いつもできるのに全部ができなかった。

下を向いていること自体ダメなのに、制御できず…
結果は最低点の最下位
何日かして結果が出ました。100点満点中39点。参加者22人中22位。
今の気持ちはもう、出たくありません。
失敗の動画をあげておきます。あまりにも強引で犬を虐待しているようにも見える悪い見本です。
本番前、同じ秋ヶ瀬公園の少し離れた場所ではおやつ無しでできてました。
なぜ、練習時のハンドラーが競技に出る人間ではないのかが、家族内の問題となったのですが^^;
最低な競技をして感じたこと
とにかく焦りました。そして自分の実力のなさを自覚させられました。練習でできていても、本番ができなければ意味がない。
そして、生きているものをコントロールする難しさ。
犬は言葉が通じません。行動で学びます。意思疎通が難しい相手と同じ経験(競技)をするのは本当に大変です。
犬は全く悪くないのです。悪いのは人間。指示がうまくできないから犬が動かない。
教えることは同じだといつも思います。生徒さんができないのは、先生である私の責任。私の力量が足りないから生徒さんが伸びていかない。
今回、大失敗をして今までのいろいろな自信がへし折られました。
競技への参加の目的は、犬の能力を引き出し、私と犬の安定的な関係を築くはずだったのに、能力を引き出すことができず、安定的な関係が築かれるどころか、関係が壊れかけました。
関係が壊れかけたショックな出来事が起こったのでした。
(つづく)
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