武蔵野線の電車で遭遇した初めての命に関わる体験。そこから感じた3つの視点

投稿日:2017年3月20日 | 最終更新日:2017年3月27日

子どもの本音を言葉に変換!

感じて考えて書ける子に

岩下作文教室 岩下春江です。

電車での出来事

先日、電車で出かけましてね。

その時のことをフェイスブックに書きこんだらコメントをたくさん頂きました。

でも、興奮状態のまま電車の中で書いたので「何が起きたの?」と思った方もいた模様。

ちょっと詳しく書きます。

事実

発車した途端、周囲がザワザワ・・・

何が起きたかと思ったら、どなたかが体調を崩された様子。

座席に座っている方は、駅に電話しようとしていたけれど

どこへ連絡していいか迷っている。

見回しても、駅員に連絡を取れる案内が見当たらない。

あと、2,3分で次の駅に着く。

 

電話を掛けている人に「つながりましたか?」と聞くと

連絡がついていない。

男性が数人で運ぼうとしているようだったので、近くへ行って

「電車が駅に着いたら駅員を呼びますので」と宣言。

降りた目の前に非常ベルがあるのを誰かが教えてくれたのですぐに押す。

「駅員さーん」と呼ぶ。

「意識がない人がいます」

手を上げながら叫んだけれど、駅員見当たらず。

なぜ手を挙げたかというと、場所を特定できないだろうと思ったから。

予想は当たり、駅員は、素通りするところだった。

 

電車から抱えてきた人たちが駅員に説明。

その後、救急隊員も来て何が起きたか説明を求める。

7:37に東浦和を出てからの様子を分刻みで細かく聞いていく。

こんな時、救急隊員は冷静だ。当事者たちは興奮気味。

しばらくしたら意識が戻ったので、みなひと安心。

その間、乗っていた電車は発車していった。

特にダイヤへの影響もなかった模様。

救急隊が来て、大丈夫そうだったので、それぞれ再び電車に乗っていった。

この出来事から3つの視点

 

こんなことは初めてだったので、それは動揺しました。

いろいろ考えましてね。

ひとつは、無駄なものはない、という視点

二つ目は日本人は助け合えるという視点

三つ目はいざという時の備えが必要だという視点

無駄なものはない

私の欠点は「無駄に大きい声」

家族からは本当に嫌がられています。「どうしてそんな大きな声で言うの?」と。

結婚式で賛美歌を歌う時、入学式卒業式で校歌や国歌を歌う時、

「お前の声しか聞こえない」

小さくセーブしてるんですけど、これは無理だと諦めました。

しかし、今回、この無駄に大きい声が役立つ!とすぐに思いました。

人混みの中で大きい声を出して呼ぶことに、私はあまり抵抗はありません。(それでも深呼吸はしましたが^^;)

教員をやっていたせいなのか、性格なのか、両方なのか、理由はどうでもいいんですが

多分、この状況で私ができるのは声を出して駅員を呼ぶことだ、と判断しました。

いつもは無駄に大きい声を役立てることができました。

日本人は助け合える

意識を失った人を見て、すぐに声を掛けた人。心臓マッサージをした人。

何とかしなければ、と思った人。

その場にいる知らない人同士が協力した場面を、初めて見た気がします。

災害でそういう場面がよくあるとは聞いていたけれど、本当でした。

そして、その中でリーダー的な人が必ず現れるんですね。「私、リーダーです」と言わなくても

雰囲気で感じられる。

指示を出す人なのか、信頼できるのか、瞬時に人は見ぬく。

 

そして、自分はどういう立場なのか、何ができるのか、感じて行動する。

私は、人が気付かない細かい部分を担当する、と感じた。

救急車で運ばれるなら、荷物をひとつにまとめなければならない。カバンに手袋をしまった。

 

あとは、見守るしかなかった。

最後に「リーダー」が「ありがとう」と私に言ってくれた。

やっぱりリーダーだった。

みんなが「ありがとう」なのに。

いざという時の備え

私は、4年ほど前に救命救急講習を受けた。その時に「修了証」をもらえるのだが、最近、壁からよくはがれていた。だから何回も触っていた。

そろそろ講習へ行けってことかな~?と感じながら。

昔は「人工呼吸」をしながら心臓マッサージと教わりましたが、人工呼吸は無理にしなくて良い、となったのをご存知ですか?とにかく心臓マッサージなんだそうです。

でもこの情報は4年前のものなので、また、新しくなっているかもしれません。

やっぱり講習に行って新しい情報を得ておかないと。

子どもを相手にしているから特に、AEDを使えなければならないと感じています。

どんな時に、どんな風に使うのか知っているのは、心強いものがあります。実際にやるかどうかは別にして、「知っている」「教わった」というだけでも、違います。

私が今回「ここです」と言い続けたのも、講習で習ったことだから。

119番に電話する人、AEDを持ってくる人、心臓マッサージをする人、まず、それぞれを指示しなさい、というのが講習内容でした。

川口市では消防署で毎月やっています。でも、最初は定員になってしまって受けられなかったんですよね。

お住まいの市町村で問い合わせてみて下さいね。

 

 

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