NASAが認めた日記の効果~2020/4/30朝日新聞より

朝日新聞2020年4月30日より

科学面に宇宙飛行士若田光一さんが在宅の心得として日記をおすすめする記事が掲載されました。

★朝日新聞2020年4月30日→

【宇宙飛行士若田光一さんに聞く 在宅の心得】という見出しで

 日記おすすめ 心の健康に効果

とありました。

 

日記はNASAが認めた心の健康に効くツール

宇宙、それも宇宙船の中という狭くて閉ざされた空間で、長い時間を過ごす宇宙飛行士は、ストレス発散方法を持っていないと発狂してしまいます。

NASAはそのこともちゃんと研究していたんですね。

記事によると

米航空宇宙局(NASA)の精神心理の研究で、宇宙のような閉鎖空間では、ジャーナル(日報)をつけることが心の健康を維持するのに効果があると科学的に証明されています。

(上記朝日新聞より)

 

そして若田光一さんも宇宙で簡単な日記をつけていたそうです。

 

日記は歴史の中で多く登場する

日記といって一番に思い出す言葉は、なぜか「獄中日記」。牢屋に入れられたら日記を書くのが定番のようなイメージがあります。

昨年の大河ドラマの「いだてん」では金栗四三がストックホルムオリンピックに参加した際、「〇月〇日快晴、快便」と決まり文句から始まる、日々の出来事を綴っていたシーンがありました。

日本文学者のドナルド・キーンは第二次世界大戦中、日本兵の日記を翻訳する仕事をしていたそうです。戦争中の日記というシーンも映画やドラマなどでもよく見られます。

アンネの日記もそうですね。隠れ家での辛い日々を架空の友達「キティー」に語り掛けています。

ひとは辛いとき、苦境に立たされた時、日記を心の支えとしてきたと言えます。

 

大人にはおススメだけど子どもには…

日々の行動を振り返って書く日記は大人には有効です。ママやパパは書くと気持ちがスッキリします。誰に見せるわけではないので、自分の気持ちを表に出す気持ちで書くことがポイントです。

どうしても、「作文を習っていないから」とか「文章は苦手だから」と否定的に思いがちですが、それは誰かに見せるという前提での不安です。自分のために、自分の中から引き出すことを目的にしてみるとハードルは下がります。気持ちが赴くまま書いてみてください。

ただ、子どもは、年齢や性格によって、日記が合う合わないがあります。

 

 

低学年以下の子どもは過去を振り返りにくい

子どもは、年齢が低いほど原始的です。原始的ということは動物に近いということです。動物に近いということは「今」を生きているということです。

つまり、過去を振り返らないし、未来を見ないし、今だけを生きている

子ども達と作文を書いていて、「今日あったことを書きましょう」という題は、なかなかネタが出ません。

「今、心に浮かんでいることを書きましょう」という題だと、どんどん書いていきます。

ですから、NASAがおすすめするような「ジャーナル(日報)」としての日記は、今日を振り返る、つまり過去を振り返るので、子どもの年齢によっては難しく感じる場合もあるかもしれません。

 

 

文字を書くのは好き?嫌い?

作文を書いていると文字に対する意識が二通りある事に気付きます。文字を書くのが好きな子と嫌いな子です。

どんなことでも、文字にしたがる子は、文字や文章を書くのが好きで、思ったことや気付いたこと、お手紙など、とにかくいろんなことを書きたい。女の子に多いタイプです。

こうした子は、文字自体に抵抗がないので、ちょっと過去を振り返らせると、今日の出来事を記録するのは難しくないでしょう。

いつもと違ったおしゃれで豪華ななノートを渡してあげるとどんどん書いていくでしょう。

 

しかし、文字を書くことそのものが苦手、という子は、そもそも日記を書きたくありません。

それには、理由があって、子ども達が教えてくれたのは

「丁寧な文字で書かないとだめだよ」とか「漢字をちゃんと使って書きなさい」と注意をされることがとても嫌だということです。

作文が嫌いという子の80%以上は、そう言います。

 

子どもに合った日記の書き方を見つけましょう

アンネの日記は、日々の記録というより自分の気持ちを正直に書き綴った気持ち系の日記です。獄中日記や金栗四三の「快食、快便」は主に日々の記録系の日記です。

気持ち系の日記か、記録系の日記かどちらが楽に書けそうか考えてみるといいかもしれません。

目的は、今は不安な時期なので、文字を正しく美しく書く練習ことではなく、自分の気持ちを吐き出すため、と位置付けると子どもにとって生きる助けになるはずです。

 

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