朝日新聞「声」に掲載されました。が、考えていたことがうまく伝わらなかった件

子どもの本音を言葉に変換

感じて考えて書ける子に

作文専門プロ講師 岩下春江です。

 

投稿熱復活!

小学校の卒業式に袴はいかがなものか、

という投書が新聞の読者投稿欄に出ていたので

これは私の出番!

と思い、投稿することにしました。

投書に対する投稿は、鮮度が命。

その日のうち、もしくは翌日に着くように私は気を付けています。

そうでないと、担当者も選ぶのに大変だろうと

想像するからです。

 

いつもはファクスですが、今回は時間がなかったので

メールで投稿。

 

それから毎日、「新聞に載ってるかな~」

と気にしていました。

採用の連絡は突然に

毎日、新聞チェックをするのを忘れたころ、

朝日新聞から電話が来ました。

今までの経験上、採用の連絡が来るのは夕方ですが

今回も夕方の電話でした。

 

・何日に新聞に載るか、

・原稿を直したのでメールでチェックしてほしい

 

という内容。

 

メールには次のように書かれていました。

なるほどです。

原稿は、行数と字数の制限(名前なども含め、18字×22行=396字)と、岩下さまのご主張がさまざまな読者に不快感を与えない表現で、よりよく伝わるように、私とデスクで以下のように編集しました。
ご確認のうえ、ご返信ください。

(なお掲載時に多少文言が変わる場合があります。ご了承下さい)

この文章のあとに、編集されたものが続いていました。

新聞投稿は、添付厳禁です。

ワードで書いて添付というのは受け付けません。

メール本文に直接書くよう、どの新聞社も注意書きがあります。

 

元の原稿

元の原稿は、新聞に載っている募集要項の550字を目安にしました。

それでも、言いたいことを削るのに苦労しました。

それがこちら。

数年前、小学校の卒業式に袴姿で出席させました。

一番の理由は、小学校の卒業式の服装として中学校の制服が指定されなかったからです。
私自身は中学校の制服で出席したので、当然そうなるものと思っていたところ、特に指定はなし。
ということは、例年通り、女の子向けのスーツで出席する流れでした。

そうなると小学校の卒業式だけのためにスーツを買わなければなりません。
私には他に使い道がないスーツに必要性を感じられませんでした。

我が家の場合は、娘用の着物がありました。
これに袴さえ合わせれば、卒業式にふさわしい。

この着物は、娘が大人になっても着られるように、仕立て直しができるように作ってあります。
袴は大人用だったので、将来使える見込みがありました。

一度しか使えないスーツよりずっと実用的だと思いました。

もうひとつの理由は、着物は日本の伝統的な衣装だから着ていけない理由はない、と思ったことです。

以前、新聞で東北地方の小学校で伝統的に着用されている、という記事を読んだ記憶がありました。

呉服業界は、着物離れが進み大変だと聞きます。
日本の大切な文化をこういう場所で生かすことはいけないのでしょうか?

我が家の場合は、こうした理由で袴姿を選びましたが、
義務教育としての卒業式らしさを求めるなら、中学校の制服を指定してほしかったです。

結論は、公教育らしさを求めるなら中学校の制服を指定してほしかった

という最後の一行を言いたかったのですが、

直した原稿は今思うと少し違ってしまいました。

 

どんな風に直したかというと・・・

実際に掲載された文章がこちら

「一度きりのスーツより実用的」

作文教室講師 岩下 春江 
(埼玉県 49)
 数年前、小学校の卒業式に娘を袴姿で出席させました。中学校の制服着用と思っていたところ、特に指定はなく、女の子用のスーツが主流でした。
 私は、卒業式のためだけに、他に使い道のないスーツを買う必要性を感じられませんでした。我が家には義母が作ってくれた娘用の着物があり、袴を合わせれば卒業式にふさわしいと考えました。
 着物は娘が大人になっても仕立て直して着られるように作ってあります。袴は大人用で、将来使える見込みがありました。一度きりのスーツよりずっと実用的だと思いました。
 また、着物は日本の伝統的な衣装なのだから、着てはいけない理由はないと思いました。着物離れが進み、呉服業界は大変だと聞きます。日本の大切な文化を、こういう場所で生かすこともできるのではないでしょうか?

朝日新聞2018/4/18(水)「声」より

これだと、着物は日本の文化を生かすものだから、袴もありではないか、という結論になっています。

このテーマは、4人の投稿が並んだのですが

ほか3人の題名は

「身のこなしやトイレ大変では?」

「親子やPTAで話し合って」

「ぜいたくの度合い 時代で変化」

でした。

 

私はもっと強く、小学校側が中学の制服を指定してほしいと訴えたかったです。

当事者の娘にそのことを言ったら、

「そうだね~なんか違うね~」

 

 

なぜ、言いたいことが伝えられなかったのか原因分析

なぜ、一番言いたかった「中学の制服に指定すべき」という考えが伝わりにくかったかというと

私が着物好きだからです!

着物についても言いたいことがたくさんありました。

 

私は、普段から着物を着たいと思っていて

リサイクルショップ巡りや着物に関する本、

呉服店へ乗り込んで話だけ聞く

雨の日も敢えて着物で出かけてみる

 

などなど、普段から着物を着ることを

実験して挑戦していました。

 

 

着物はとにかく習うより慣れろで

着ただけ、なじんで良さが分かります。

 

 

たくさん実験したので、言いたいことが

それは山のようにあるわけです。

 

 

でも、そこを我慢して、

着物についてもっと削れば

本来の意図がもっと伝わったのです

 

ひとつにしぼらなかったから

それが文章に表れてしまいました。

 

いつも子ども達に言っていることなのに失敗です。

 

 

 

また挑戦します!

 

 

最後に問題の小学校の袴姿を。

 

 


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