毎日の日記の宿題もこんなに生き生きと書けます~子どもの作品~
子どもの本音を言葉に変換
感じて考えて書ける子に
岩下作文教育研究所 岩下春江です。
今日は、小学校4年生の子と一緒に日記の宿題を書きました。
とっても生き生きと書けました。
この生徒さんは、日記の宿題として
出来事ではなくて、自分が好きなことを書くことにしました。
日記って、日々の記録ではあるけれど、
それにとらわれると
「今日はなにもなかった」
というように、出掛けたり普段と違うことがないと書けない
と子どもは思いがちです。
以前、一行日記を見た時
「ない」
とひとこと書いた子がいました。
たしかに間違いではないけれど、日記を書く意味がありません。
でもこの子の日記の概念は
「今日は出掛けたり、友達と遊んだり、普通と違ったことがないから
日記に書くべきことが ない」
のですね。
確かに間違いではないですよ。一行という字数はクリアだし、
「日記を書く」という課題もクリアです。
さらに、期日までに提出すればこれまた、クリアです。
でもね。あまりにストレートなので思わず笑ってしまいました^^;
さて、今日の生徒さんの日記を紹介します。
最初は緊張していたのが、だんだんたくさん話せるようになってくるのが楽しいです。
書けるようになるには、まず話すことが大切だな~と感じました。
(※漢字はブログのために変換してあります。()は岩下が付け足しました)
私は本が大好きです。どうして本が好きになったかというと
1年生の時から図書室に行っていたからです。
行くうちに、人気の本があることに気が付きました。
人気の本は、棚に返すとすぐ、次の人が借りていきます。
わたしはとても気になりました。すごく読んでみたいな、と思いました。
私はその本が返ってくるのを待ちました。
(本が返ってきました。)ドキドキしながら本を取りました。
「やっと借りれた!」
私はうれしくてすぐに読みました。
家に帰ってからも読みました。
「おもしろかった!」
ドキドキしたけど、借りられてよかったです。
この時から、私は本が大好きになりました。
これからも、いろいろな本を読んでいきたいです。
この文章は楽しいです。
人気の本があることに気付いて、それを借りるためにドキドキして待っていた(^^)
多分、借りられなかった時もあるんじゃないかと想像します。
待って待って、ドキドキして本が取れた。
嬉しいからすぐに読んだ。本当にかわいい(^^)
読書が好きになったきっかけが、こんなところにあったなんて
私にとって、新鮮な発見でした。
今は、「実験」がテーマの本を読んでいるそうです。
もし、日記にこだわるなら
「今日は、私がなぜ読書が好きになったか書きます」
という書き出しもあります。
「今日思っていること」であり、「今日」のできごとに間違いはないから。
一緒に書いてくれたRちゃん。
楽しそうな声で私も嬉しくなりました。
これからもたくさん本を読んで下さいね(^^)
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