戦争体験を生で聴いたことありますか?

子どもの本音を言葉に変換

感じて考えて書ける子に

岩下作文教育研究所 岩下春江です。

戦争を考える季節

夏休み、この時期は戦争について考える行事が多くあります。

8月6日は広島の平和記念日

8月9日は長崎の原爆忌

8月15日は終戦記念日

 

今年はこうした戦争関係の記事が少なくなっていると感じました。

長崎の友達から聞いた話ですが

長崎では8月9日は必ず登校日なんだそうです。

戦争について考える機会が必ずあるのに

東京に来たら、全く雰囲気が違うことに驚いたと言います。

 

今や、この三つの記念日を知らない若者が15%

とニュースで言っていました。

 

少ないような気もするけれど、

でも、日本人として必ず知っていなければいけない日です。

お子さんには、教えましたか?

うちも、このニュースを聞いて改めて確認させました。

49才にして初めて戦争体験者の話を聞く

生まれて初めて戦争体験を聞きました。

それも、体験したご本人から。

新聞や本、テレビで間接的にしか見たり聞いたりしてこなかったのが

「生(なま)」で聞けたことに自分自身も衝撃的でした。

「人生お金なんかいらない。命あってのもの」と

よく仰っている方なのですが、

話を聞くと、「お金より命」という考えになるのは当然と思いました。

兵士に襲われた話を聞く

詳しい地名はわたしには分からないのだけれど、

住んでいたところにロシア兵が襲ってきたそうです。

 

家族と親戚合わせて何人かで暮らしていた様で、

一緒に住んでいた「お姉さん」がロシア兵に乱暴されたそうです。

 

あわてて、ロシア軍の高官の家に行って

「助けてくれ!」と

当時まだ小学生だったのに頼みに行ったそうです。

 

ロシア軍の高官の家族とは、ロシア語を習ったりして仲良くご近所付き合いをしていたようです。

助けを求めても大丈夫な関係だったと。

 

すると、高官はすぐに助けに行き、部下のロシア兵を連れて帰ったそうです。

お姉さんは何事もなく、それ以来、ひとりでの行動は控えるように。

 

命をいつ狙われるか分からないという恐怖が日常的にあったのです。

大陸から逃げてきたという体験

終戦になって、すぐに逃げなければならなくなりました。

逃げると言っても、女性と子どもだけ。

 

危険極まりない状況の中で、無事日本まで全員たどり着いたことを

奇跡、と仰っていました。

 

本当に、歩いたんですね。何日も。

なかには、途中で亡くなる方を見て、どうすることもできず

歩き続けてきた精神力。

 

お母様を中心に家族が強い意志を持ち、誰も死ぬことなく日本に帰ってこれたのですね。

引き揚げる途中で赤ちゃんが亡くなったとか、

兄妹の中の誰かが亡くなったという話をよく聞きます。

そんな中で女と子どもだけで帰れたことはまさに奇跡と思います。

 

途中、命の危険に何度もさらされたそうで

兵士に銃口を突き付けられたこともあったそうです。

 

「銃を突き付けられたのよ。ここに」

 

と頭を指して教えてくれました。

 

お父様は、現地の人と関わる仕事をしていた方で、

現地の人が尊敬していたようです。

 

もはやこれまで、という時、

「○○さんの奥さんですか?」

とお母様が聞かれ、そうだと答えると、

「とてもお世話になったから」

と言って、助かる道を示してくれたそうです。

 

人とのつながりあってこそ

お父様が、ひどい仕事をしていれば、こんな風に助からなかったのでしょう。

お父様もお母様も人に対して親切に、差別することなく接していたからこそ

信頼を得ていたのですね。

 

ロシア人とも、とても仲が良かったようなのですが

やはり、きちんと生きている人は評価される、と感じました。

 

そして、人と人は、戦争下においてもつながっていた。

そんなことを感じました。

人に対して大きい気持ちで接する

いつ、命を落とすか分からない経験をしてきた方なので

私に対しても、いつもおおらかに接して下さいます。

 

お子さん方は、やりたいことを仕事にされ、活躍されています。

子育ても、「大陸的」だったのでしょうね。

 

ご自身も引き上げ後、縁談の話があった時

「アメリカへ行ったかもしれないの」

と仰っていました。

アメリカ人のお医者様との話もあったそうです。

お母様も、引き揚げてきたからか、アメリカへ行くことに躊躇せず

話を持ってきたというのだから、スケールが大きいです。

実際、アメリカへは行かれませんでしたが、

話していると、考え方のスケールの大きさ、人を見つめる温かさ

を感じます。

 

「人生お金なんかいらない。命あってのもの」

 

銃口を突き付けられた経験がある人が言うこの言葉。

衝撃的で説得力あります。

 

——————————————-
岩下作文教育研究所

埼玉県川口市柳崎5丁目
(ヨークマート柳崎店徒歩2分)

川口市立在家小、柳崎小、前川小
さいたま市立大牧小、向小
ルーテル小等の
生徒さんが通っています。

夏休み作文カンペキ!講座では
さいたま市大宮、与野
東京都北区、板橋区、八王子市
などからもお越し頂いています。

埼玉高速鉄道SRカルチャー
さいたま市西堀、松伏町等
出張しております。

Tel 048-269-5131